Handmade

一貫した「モノづくり」

うらそえ織では蚕の繭から糸を挽き、染め織りに至るまでを一貫して行っています。
手づくりされた糸は平織り(変形織り)を中心とした技法によって強調され、うらそえ織の特徴となっています。

糸づくり ~年に一度の共同作業~ 職人たちの手によって光沢のある特徴の絹糸が生まれる

蚕は約2日間かけておよそ1,400mの糸を吐き繭を作ります。浦添で生産された繭は上州座繰器を使い、蚕の吐糸するスピードに寄り添いながら、丁寧に挽き戻していきます。手挽きの糸には空気が多く含まれるため、できあがった布は軽く、冬は暖かく夏は涼しい布に仕上がるのです。
煮繭(しゃけん)
繭糸(けんし)とは一粒の繭からとれる糸のことです。その細い約3デニールの糸を挽き出すために、お湯で煮て繭層のセリシンを軟和させ、繭糸をほぐれやすくします。
糸挽き
糸を挽き出し、それを数本から数十本合わせる作業を「繰糸」といいます。うらそえ織では群馬県で開発された上州座繰器を使い、人の手でゆっくりと挽き出すことで、空気を含みふっくらとした「手挽きの糸」を作り出しています。そのあと更に合糸をするなど、手づくり糸を強調するための大事な作業が続きます。
撚糸
糸に撚りをかけることを撚糸といいます。手づくり糸は撚糸機を使って甘よりにすることで、手挽き糸のふっくら感を残しつつも強い糸に仕上げています。
精錬
精練とは不純物を取り除く作業のことです。
絹にはセリシンという糊状の成分(たんぱく質)が付着しており、そのままだと触った感触が硬いため、精錬によって取り除くことで、光沢のある風合いに変わります。
糸染め
うらそえ織では洋服を中心とした商品展開を行っているため、お客様が安心して身に付けて頂けるよう化学染料を主に使いますが、草木染めにこだわったショールなどもございます。
整経~綜絖(そうこう)通し
経糸の必要な本数と長さをそろえる整経が終わると、機に掛けるための経巻をし、綜絖に一本一本の糸をヘルド(小さな穴)に通していきます。
筬(おさ)通し~織り付け
筬に糸を通すことで織物の幅が保てます。そのあと経糸をピンと張る織り付けをして、ようやく織り始めます。織る前までの準備には、手速さと正確さが求められます。
手織り
織子のリズムによって、一本一本の糸が織り込まれていきます。
洗い張り
糊を落とし、布を整えます。織子自身が布の出来栄えを確認しながら丁寧に整えていきます。そして、検査に合格した反物は加工され、商品としてお客様のもとへと届けられます。

うらそえ織では、お客様が身に着け、
また使用することで豊かな生き方のきっかけとなるモノをご提供いたします。

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